理想の生活って考えたことある?
僕はね、ある
あれは会社員時代、日曜日の夜、「明日会社やだよぉ~~~~」とか思いながら布団に入るも寝つけずに、半ば現実逃避的に考えたのだ
ざっくりこんな感じの内容だった
朝6時、目覚ましを使わずに、自然と目が覚める
朝日を感じながら散歩をする。犬がいればより良い
シャワーを浴びて、コーヒーを入れる
朝ごはんを食べたら、午前中は集中して仕事(それも自分が「好きな」仕事)
午前中いっぱいで仕事を終えて、午後は自分の趣味の時間
早めの時間に湯船につかり、日付が変わる前にはぐっすり眠るのだ
突っ込みどころはあるものの、良い生活だとは思った。それから数年経ち、僕はというと会社を辞めて独立した
不安定ではあるものの、少なくとも時間や場所や人の制約は受けない暮らしになった
まさに理想的。「安定」など、求めてはいないのだ
そう、自分が求めているのは「自由」。ただそれだけ
では、そんな自分がどんな暮らしをしているかというとこんな感じだ
14~16時に起床。布団の中でウーバーイーツを頼む
ウーバーイーツを食べつつ、だらだらする。主にスプラトゥーンとかをする
良いかげん仕事せんとなとか思いながらもツイッターに勤しむ
ようやく重い腰をあげてダラダラと仕事
おなかがすいて、ウーバーイーツ(気が向いたらコンビニに行くこともある)
だらだら仕事しながら、たまにゲームしながら、朝日が昇ったのを確認しつつ寝る
ダメじゃん!!!!!!!!
全然ダメ!!!!!!
実際のところ、この暮らし良いじゃん! と思う人はいると思う。僕もぶっちゃけそんな嫌いではない
でもダメ。ダメなのよ。これはあくまで制約の中でやるなら問題無いの
例えばたまの土日、たまの長期休暇、人生に数回の大学生の春休み、そういう終わりの見える中でやるならいいの
でもね、この部分が日常なわけで
それが日常になるとヤバいのよ。怠惰なのよ。アメストリスの地下で国家錬成陣のための「円のトンネル」を掘りつづけていた最速のホムンクルスなのよ
これは、なんとかせんといかん
そんな風に思っていたところ、昔の理想の暮らしメモを見つけたわけ
朝6時、目覚ましを使わずに、自然と目が覚める
朝日を感じながら散歩をする。犬がいればより良い
シャワーを浴びて、コーヒーを入れる
朝ごはんを食べたら、午前中は集中して仕事(それも自分が「好きな」仕事)
午前中いっぱいで仕事を終えて、午後は自分の趣味の時間
早めの時間に湯船につかり、日付が変わる前にはぐっすり眠るのだ
これ、やるしかない
もう、やるしかない。やるしかねーよ。俺、やるよ
でも、朝6時に起きるのはムズい。どちらかというと寝る時間だ。まあまあ早寝するときの就寝時間。これをなんとかしないといけない
というわけで、1回徹夜してみた
意外となんとかなった。徹夜。というわけで、その日の夜9時前には就寝し、理想通り、朝5時に起きる生活を手に入れたのである
これが、今朝のことだ
というわけで、僕ヒトデは意気揚々と「散歩」にでかけた
はじめてのさんぽ
改めて考えると、散歩ってなんなの?「散」「歩」だよ?? 適当感が凄くね??
というわけで、僕はというと現代人なので散歩をググったりしてみた
散歩とは、気晴らしや健康などのために、ぶらぶらと歩くことである。
あ、なんだ。簡単だったわ。散歩
というわけで、適当に歩いてみる
引きこもりなので、ぶっちゃけ家の周りのことすら良く把握していない。家からコンビニのルートくらいしか知らない。あえてそのルートを外れて、適当に知らない道を歩く
早朝の空気は想像以上に気持ちよく、人もたま~に老人が同じく散歩してるくらいで快適なものだった
特に目的の無い散歩では、いろいろなものが目に入る
「なんだこの張り紙は」
「この家でっか!!! 敷地面積でっか!!!」
「すげーとこに花咲いてんな」
「燕、めっちゃ飛ぶ練習してる。うるさい」
「変な形の木!」
「こんなとこにカフェあったの?」
「ネコ~~~~~~~!!!! ネコちゃ~~~~~~~ん!!(逃げられる)」
歩くという行為は、本来目的では無い。手段だ。何処かへ行くために、歩くのだ
でも、今の自分は歩くこと自体が目的だ。これは、なんか、結構贅沢だし、楽しいぞ
喉が渇いたので、道中のコンビニでアイスカフェラテを買った。飲みながら歩くと、なんかより最高な気分だ
そんな風にぶらぶらと歩を進め、完全に自分の現在地わかんねーな、と思っていたところ、何やらほっそい道を発見した
悩んだけど、好奇心が勝って進んでみると、なんかめっちゃ道が森みたいになってきた。虫の羽音とかする。こわい
あ、これあかんやつかも、と思いつつ、進んだ。「悩んだら、面白そうな方に行く」のは僕の人生における信条である
このせいで怒られたり、失敗することはぶっちゃけあったのだが、そのことを後悔はしていない。身勝手な人間なのだ
半分森じゃん、みたいな道を進んでいくと、なんと鳥居が出てきて、さらに進むと神社があった
これはいよいよ異世界転生来るな
と思っていたところ、普通に遠くから見たことある神社だった。なんかすげー変なルートで辿り着いたみたいだ
お参りしたいけど、キャッシュレスの弊害で小銭ねーや、と思っていたところ、何故かキーケースのポケットに5円玉が1枚入っていた。なんかしらんがグッジョブ! お参りをしてみた
とはいえ、自分はぶっちゃけお願いしたいこととか、そういうのは無い。なんせ朝6時に起きて散歩してる自分は、全能だからである
でもお賽銭入れちゃったので、とりあえず「いつもありがとうございます」的なことを心の中で呟きつつ、帰路についた
ちなみに、正規のルートで戻ると、3人くらい老人とすれ違った。まだ6時やぞ? みんな、神社好きなのか??
でも確かに、朝の神社の凛とした空気感は、なんか良かった
神社にコソ泥みたいなルートで侵入してしまったので、帰りの鳥居をくぐる際は一礼してみたりした
怪しいものじゃないんだ。祟らないでくれ。頼む。まあ神様とかぶっちゃけあんま信じてないんだけどね
そんな帰り道、行きとは違うネコちゃんと遭遇した
毛並みのキレイな黒いネコ
昼寝をしていた。めっちゃ朝だけど
そっと近づくと、今度は逃げられなくて、撫でさせて貰えた
ごろごろ、にゃーん
か、かわいい!!! 神様ありがとう!!!!
おわりっ